「ヴィヨンの妻」@シネマナビ342

ダメンズを愛した女の生きる道監督:根岸吉太郎
販売元:ポニー・キャニオンストーリー●戦後の東京。
大谷(浅野忠信)は著名な小説家だが酒ぐせ女ぐせが悪く、
妻と息子の待つ家には寄りつかない。
懇意の居酒屋で大金を盗むという愚行に走った大谷の借金のカタに、
サチはその店で働くようになる。
それを機に、夫婦の力関係は少しずつ変わっていく。

酒は飲む女はつくる、嫉妬はするカネは入れない心中はする。
このダメ亭主に尽くし続ける糟糠話のようにも見えるが、
妻サチをあっけらかんと演じる松たか子に生活感があってよい。
ヴィヨンとはフランスの泥棒詩人の名。
「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」とは、
戦後を生き抜く女たちへのエールである。

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この映画については、ほかにもレビューをいくつか書いています。

 

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  1. 2015年 8月 14日

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